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めっき排水の高効率リサイクル
導入経緯
車載用やスマートフォンに使用されるコネクター製造メーカーのB社。その製造に必須となるめっき工程では日常的に大量の水道水が使用され、排水処理後にそのまま放流されていました。しかし、あるタイミングで放流水の上限が設定されることとなり、同時期に環境負荷低減における企業目標として『リサイクル』を掲げられました。
めっき排水もリサイクル対象としたいという点が日本フイルターの設計思想とも合致し、水リサイクル装置『クリーンフロー CFRC-40』をご採用いただきました。
製品情報
クリーンフロー
型式 | CFRC-40 | |
---|---|---|
処理能力 | 40m³/h | |
動力 | 22kW | |
寸法 | 長さ(L) | 11,000mm |
幅(W) | 2,200mm | |
高さ(H) | 3,400mm |
解決すべき課題
課題 1
放流水量の上限が定められてしまったため、めっき水洗排水のリサイクル率を90%以上達成しないと、製造ラインで必要な水量の確保ができなくなる可能性がありました。
課題 2
環境負荷低減の企業方針として『リサイクル』が重要な課題となり、「5年以内に水の使用量を50%削減」することが具体的な目標となっていました。
導入効果
ソリューション 1
日本フイルターの得意技術である、事前の設計計算に基づくシミュレーションと、生産工程で改善すべき箇所の洗い出しを同時に進め、最適な装置とご使用方法の提案を行いました。
結果として、約90%という高いリサイクル率を達成、350m³/dayの放流水量を20m3/day程度まで削減できました。
また、上下水道費も約80~85%減となったため、日常的なランニングコストの低減にも繋がりました。
ソリューション 2
約90%というリサイクル率を実現したことにより、企業方針である50%のリサイクル率を余裕を持って達成する事ができ、大変喜ばれました。また、生産工程では純水装置を使用されていましたが、クリーンフローによるリサイクル水を原水にすることで、純水装置の再生周期が5倍以上に延び、付加価値が得られました。
リサイクル水の水質は水道水比10倍以上に向上した為、製造歩留まりの改善にも繋がりました。
ユーザーの生産工程まで踏み込んでご提案できる点が当社の強みとなります。
めっき業界初のリサイクル技術を導入した実績と経験から、最適なリサイクル装置、排水処理設備のご提案をさせていただきます。